彼は淡路島の小さな漁村で生まれました。幼名菊弥
ひどく貧乏な家であったため、長男であった嘉兵衛は
食い扶持減らしのために13歳から自ら志願して
奉公に出ます
このエピソードからも分かるように小さなころから
異常に思慮深かったそうで、同年代の仲間や
大抵の大人たちから気味悪がられ
いい評判は全くなかったそうです。
それでも一部の老齢の漁民や網元などからは、
その海に対する才能や人格を認められ非常に
かわいがられます。
こうした人々から海にまつわるノウハウを一心に聞き、
幼心に刻んでいたと言われています。
転機は嘉兵衛が十代後半に差し掛かったとき
大方世間から疎まれながら、むっすりと働いている姿が
言い知れぬオーラを発していたんでしょうね。
なんと嘉平衛が所属しているのとは別の村の、
村一番の富豪家の娘さん
えもいわれぬ程に美女でモテモテだった彼女の心に留まり
二人はいつしか恋中に
しかしながら当時の村社会の様々なしがらみや
大勢の嫉妬心がその様な事を認めるはずもなく、
嘉兵衛は村八分にされ、幾度となく闇討ちにあい
文字通り殺されかけます
一部の協力者のおかげで、いち早く危険を察した嘉兵衛は
瀬戸内を超えて兵庫に逃げることを決心します
彼女に行き先だけを告げ、
いってみれば彼女との禁断の恋愛関係があったからこそ、
彼は北前船に乗るための第一の足がかりである
“兵庫”にたどり着いた、というわけなんです。
もちろん、その後実際北前船を手にいれ、
函館の地まで進出できたかどうかという歴史的事実は、
嘉兵衛自身の実力がものを言っていくわけです
で・す・が…きっかけは禁断の美女とのかけおちだった
…んですね。








